毎年、世界のどこかで、多数の死亡者をだすウイルスが暴れまくる。そして次は、この日本かもしれない。そこで本書では、ウイルスの基礎知識から発見の歴史、そして恐るべくウイルスの正体、そしていますぐにできる対策などについて、わかりやすく解説する。
なぜ感染し、増殖するのか!? その驚くべきナゾに迫る!!
『ウイルスと感染のしくみ』
著者:生田 哲(いくた さとし)
価格:1000円+税 色数:オールカラー
ジャンル:医学 刊行:2013年9月 ISBN:978-4-7973-6531-3
<著者>
生田 哲(いくた さとし)
1955年、北海道に生まれる。薬学博士。がん、糖尿病、遺伝子研究で有名なシティ・オブ・ホープ研究所、カリフォルニア大学ロサンゼルス校( UCLA)、カリフォルニア大学サンディエゴ校( UCSD)などの博士研究員を経て、イリノイ工科大学助教授(化学科)に。遺伝子の構造やドラッグデザインをテーマに研究生活を送る。帰国後は、生化学、医学、薬学などライフサイエンスを中心とする執筆活動を行う。著書に、『脳は食事でよみがえる』『よみがえる脳』『脳と心を支配する物質』『がんとDNAのひみつ』( サイエンス・アイ新書)、『脳地図を書き換える』(東洋経済新報社)、『心の病は食事で治す』『食べ物を変えれば脳が変わる』(PHP新書)、『ドキュメント 遺伝子工学』(PHPサイエンス・ワールド新書)、『ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く』(講談社+α新書)、『砂糖をやめればうつにならない』(角川oneテーマ21)など多数。
生田哲と学ぶ、脳と栄養の教室
http://www.brainnutri.com/
<目次>
第1章 ウイルスとはなにか?
1.まだまだナゾの多いウイルス
2.地上最小の生き物、ウイルス
3.なんにでもたかるウイルス18
4.高性能レンズで微生物を発見したレーエンフック
5.生命は自然発生するのか?
6.毒物と微生物はどう違うのか?
7.どこまで見えるのか?
8.ウイルス発見までの道のり
9.最初に発見されたウイルス、タバコモザイクウイルス
10.ウイルスの住む世界、細胞の性質
11.ウイルスは生き物なのか?
第2章 人類を襲うウイルス
1.つぎつぎとあらわれるウイルス
2.突如出現したSARS(重症急性呼吸器症候群)
3.集団食中毒を引き起こすノロウイルス感染症
4.免疫系を破壊するHIV
5.最初ウイルスは3種類に分けられた
6.ヒトを病気にするウイルスはこんな形をしている!
7.ウイルスの感染のしかた
8.ウイルスはこうして病気を引き起こす
9.ウイルスが細胞内でどんどん増殖する
第3章 世界に蔓延するC型肝炎ウイルス
1.知らないうちに肝炎に!
2.なぜ、肝炎は怖いのか?
3.5種類の肝炎ウイルス
4.わが国に多いA型、B型、C型肝炎
5.肝硬変と肝臓ガンを引き起こす
6.HCVはナゾが多い1
7.世界に広まったC型肝炎ウイルス
8.HIVより怖いHCV
9.慢性肝炎、肝硬変、肝臓ガンと悪化が進む
10.ウイルス性肝炎の研究の歩み
11.ついにHCVを捕まえた!
12.HCVのライフスタイル
13.感染の有無を調べるには
14.HCV治療のエース、インターフェロン
15.インターフェロンを発見した長野と小島
16.インターフェロンの効くウイルスと効かないウイルス
17.格段に進む治療法
18.最新の治療例
19.C型肝炎ウイルスを撃退するための新薬の開発
第4章 いまでも脅威のインフルエンザウイルス
1.人類の強敵インフルエンザ
2.インフルエンザはカゼである
3.インフルエンザで怖いのはA型のみ
4.インフルエンザウイルスA型はこんな姿をしている
5.A型ウイルスの分類のしかた
6.細胞を乗っ取り増殖する
7.変身を続けるインフルエンザウイルス
8.ミュータントかハイブリッドか?
9.ハイブリッドウイルスの出現を助けるブタの存在
10.ウイルスが狂暴になるとき
11.インフルエンザワクチンは効果ナシ
12.感染のカギはノイラミニダーゼ
13.抗インフルエンザ薬ができた
第5章 ウイルスとヒトの戦い
1.治療に有効なインターフェロン
2.無数の敵から人体を守る免疫系
3.キラーT細胞が感染細胞を殺す
4.ウイルス感染を知らせる発熱
5.発熱が体を守る
6.ウイルスの生き残り戦略
7.感染症を防ぐワクチン
8.ワクチンを発見し免疫学を創立したジェンナー
第6章 感染症がじわじわと世界に広がる
1.世界中に張りめぐらされる微生物ネット
2.環境破壊が感染症を爆発させる
3.出現ウイルスが世界に広まる理由
4.ウイルスにもいわせろ!
5.世界に蔓延する性行為感染症(STD)
6.若年層に広がるSTD
7.危ない、打ってはいけない子宮頸ガンワクチン
<ページサンプル>