日本が地震大国であり、明日にも東日本大震災と同等、もしくはそれ以上の巨大地震に襲われる可能性がある。しかしただ待つのではなく、過去のデータを検証し、「いつ起きてもおかしくはない」と、心の準備だけはしておきたい。そこで本書では、日本各地の過去の地震記録を掘り起こし、危機意識向上のために役立つ地震の情報を提供していく。
過去に起こった巨大地震の記録から、可能性の高い地域を推測する!!
『次の超巨大地震はどこか?』
著者:神沼克伊(かみぬま かつただ)
価格:952円+税 色数:オールカラー
ジャンル:地学 刊行:2011年11月 ISBN:978-4-7973-6609-9
<著者>
神沼克伊(かみぬま かつただ)
1937年生まれ。国立極地研究所ならびに総合研究大学院大学名誉教授。東京大学大学院理学研究科修了後に東京大学地震研究所に入所し、地震や火山噴火予知の研究に携わる。1966年の第八次南極観測隊に参加。1974年より国立極地研究所に移り、南極研究の第一人者として活躍。おもな著書・共著に『みんなが知りたい南極・北極の疑問50』『日本の火山を科学する』(サイエンス・アイ新書)、『地球環境を映す鏡南極の科学』(講談社ブルーバックス)、『地震学者の個人的な地震対策』(三五館)などがある。
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<正誤情報>
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<目次>
第1章 検証・東日本大震災
1-1 M9の超巨大地震は起こった
1-2 マグニチュードの変遷3
1-3 想定外だったか
1-4 前震
1-5 余震活動
1-6 誘発地震
1-7 地殻変動
1-8 震度と震害
1-9 津波の被害
1-10 三陸沿岸の津波
1-11 史上最大の震災
1-12 次のM9クラスの地震はどこか
コラム1 観測器械は自然への窓
コラム2 学者の反省
第2章 東海・東南海・南海地震
2-1 繰り返される海溝型巨大地震
2-2 大仏殿も流された
2-3 「想定外(M9)」に近い慶長地震
2-4 2つの地震の連動
2-5 「東海地震発生説」はどうして起こったか
2-6 東海地震の直前予知
2-7 大地震は切迫しているのか
コラム3 地震予知の研究計画
第3章 首都圏を襲う大地震
3-1 日本の首都圏の運命
3-2 海溝型地震と直下型地震
3-3 2つの関東地震
3-4 220年間の地震活動の変化
3-5 安政江戸地震
3-6 次の南関東地震はいつ起こるか
3-7 伊豆諸島の地震
コラム4 地震予知の現状
コラム5 地震予知の三要素
コラム6 予知が成功したら
第4章 太平洋岸の大地震
4-1 千島列島から十勝沖
4-2 三陸沿岸を襲う津波
4-3 発生確率99%だった地震
4-4 群発する福島-茨城県沖
4-5 活動度の低い房総沖
4-6 日向灘は地震の多発地帯
4-7 巨大地震も起こった南西諸島
4-8 M9超巨大地震の津波
コラム7 地震と震災
第5章 日本海に並ぶ大地震
5-1 日本海東縁のプレート境界の地震
5-2 津波と地震の奥尻島
5-3 小学生をさらう津波
5-4 液状化を有名にした新潟地震
5-5 活断層が並ぶ中越地域
コラム8 究極の地震対策
コラム9 注意すべきチリ津波の警報
第6章 日本列島内の大地震
6-1 列島内の巨大地震―濃尾地震―
6-2 想定内・フォッサマグナに沿う巨大地震
6-3 想定内の阪神・淡路大震災
6-4 洪水も起こした善光寺地震
6-5 農婦をのみこんだ福井地震
6-6 3つの地震の続発
コラム10 長期評価
コラム11 緊急地震速報
コラム12 宏観現象と臨界現象
第7章 群発地震の起こり方
7-1 初めての群発地震観測
7-2 2年続いた松代群発地震
7-3 5個を主震群とする群発地震
7-4 箱根の群発地震
コラム12 中央即応集団
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