宇宙の新常識「惑星は太陽系にしかないのですか?」

Q.国際宇宙ステーション計画にはどんな国が参加しているのですか?

A.アメリカ、ロシアをはじめ、カナダ、日本、そしてヨーロッパ11か国の計15か国が参加しています。

 宇宙開発の歴史は、国と国とがぶつかり合う、競争の歴史でもあった。特に、宇宙開発をリードしてきたロシア(旧ソ連)とアメリカは、国の威信をかけて、ロケット開発、衛星開発、有人宇宙飛行などの競争を続けてきた。世界初、世界一の称号を手に入れることで、国の力を示そうとしていた。
 しかし、人類が宇宙に暮らすというステップに入ったとき、初めて国と国が協力して物事を成し遂げる関係ができた。それが国際宇宙ステーション(ISS:International Space Stationの略)である。アメリカ、ロシアをはじめ、カナダ、日本、そしてヨーロッパ11か国の計15か国が参加し、宇宙ステーションの建設、運用に取り組んでいる。どのようにして、競争から協力の時代に入ったのだろうか。
 旧ソ連(現在のロシア)がスプートニク1号の打ち上げに成功して、宇宙開発の歴史が幕を開けた。以来、アメリカと旧ソ連は、国の威信をかけて、競い合っていった。その結果として、ロケット、有人宇宙飛行、月面探査など、次々と人類は宇宙での活動圏を広げてきた。
 宇宙開発では、多くの分野で旧ソ連が先行していたように、宇宙ステーション計画でも先を行っていたのは、旧ソ連だった。世界初の宇宙ステーションであるサリュート1号の打ち上げに成功したのは1971年である。サリュートは7号まで打ち上げられ、ミールが打ち上げられた1986年まで有人飛行が続けられた。サリュートのあとを引き継いだミールは2001年3月まで運用された。一方、アメリカは、旧ソ連の後を追うように、1973年にスカイラブ1号を打ち上げ、宇宙ステーション計画をスタートさせた。スカイラブは次々に宇宙滞在の最長記録を塗り替えていったが、4機目のスカイラブ4号が1979年に落下して以来、計画はついえてしまった。
 しかし、1982年、アメリカは旧ソ連に対抗するために、新たな宇宙ステーション計画を進めることを決定した。当時、世界は資本主義陣営と共産主義陣営に分かれて対立をしていたこともあり、資本主義陣営の力を集め、そのリーダーとしての存在を示そうとしたアメリカは、ヨーロッパ、カナダ、日本に参加を呼びかけた。なんであれ、アメリカはこれまで単独でおこなってきた宇宙開発を、他国と協力しながら進めていくことを決めたのである。

記事/荒舩良孝

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