本年度(2011年)ノーベル物理学賞の金字塔に輝く
途方もない最新宇宙論のすべてがここに!
「この宇宙は加速膨張している!」
2011年のノーベル物理学賞をそろって受賞した米ローレンス・バークレー国立研究所のソウル・パールムッター教授、オーストラリア国立大学のブライアン・シュミット特別教授、米ジョンズ・ホプキンス大学のアダム・リース教授らは、独自の超新星探査プロジェクトの観測結果から、誰も予想しなかった上記の結論をほぼ同時期に得ることになる。
本書は、この天文学者と物理学者を巻き込み、世界中の天体望遠鏡+宇宙望遠鏡を駆使して、数十億光年彼方で瞬く超新星のドップラー効果を測定し、ハッブルが発見した宇宙の膨張速度が加速されているか、減速されているかを見極めた3人の科学者の物語である。
この得られた結論からなにが導けるのか?
1つは、この宇宙の未来の姿だ。そしてもう1つ。この宇宙膨張を加速するものこそ、まだ正体もつかめていないダーク・エネルギーであるということだ。なんとそれは、宇宙の膨張とともに増え続けることまでわかってきた。書名の「4%」とは、それら正体不明のダーク・エネルギーとダーク・マターが、この宇宙の96%を支配していることを示している。
本書には、今年のノーベル物理学賞に輝く研究の全容から、受賞に至るまでの人間模様が細大もらさず綴られている。宇宙論に興味のある方はもちろん、科学者たちがどんな思いで研究に取り組み、成功を勝ち取っていくのかを知りたい方にも、ぜひご一読いただきたい内容である。

宇宙の96%を支配する"見えない物質"と"見えないエネルギー"の正体に迫る
『4%の宇宙』
著者:リチャード・パネク
訳:谷口義明(たにぐち よしあき)
定価:2310円(税込み) 色数:オールカラー
刊行:2011年8月 ISBN:978-4-7973-6578-8
<著者>
リチャード・パネク
サイエンスライターとしてグッゲンハイム賞を受賞。最近は、天文学と宇宙論関係の記事を、ニューヨーク・タイムズ誌、科学雑誌の『ディスカバー』『スミソニアン』『エスカイア』『ナショナル・ヒストリー』などに多数寄稿している。著書に『望遠鏡が宇宙を変えた-見ることと信じること』(東京書籍)、『The Invisible Century』がある。妻と息子2人とともに、ニューヨークで暮らしている。
<訳>
谷口義明(たにぐち よしあき)
1954年、北海道生まれ。専門は、銀河天文学。理学博士。東北大学大学院理学研究科天文学専攻博士課程を修了。東京大学東京天文台助手などを経て2006年から愛媛大学大学院理学研究科教授に就任。現在、愛媛大学宇宙進化研究センター所長を務める。『暗黒宇宙で銀河が生まれる』(サイエンス・アイ新書)ほか著書多数。
<目次>
第一部 広大な宇宙へ More Than Meets the Eye
第1章 光の赴くまま Let There Be Light
第2章 玉手箱を開ける What's Out There
第3章 銀河を取り巻くもの Choosing Halos
第二部 驚くべき宇宙を見よ Lo and behold
第4章 ゲームの始まり Getting in the Game
第5章 ゲームは続く Staying in the Game
第6章 ゲームは踊る The Game
第三部 暗黒宇宙の素顔 The Face of the Deep
第7章 平坦宇宙協会 The Flat Universe Society
第8章 ラムダさん、こんにちは Hello, Lambda
第9章 二人の黒い妖精 The Tooth Fairy Twice
第四部 極微の宇宙へ Less Than Meets the Eye
第10章 呪縛を解き放て The Curse of the Bambino
第11章 あるべきもの The Thing
第12章 来るべきもの Must Come Down



















































































































































































































































