日本は釣り人口が2千万人近くいるといわれるほどの釣り天国。釣果を気にせず釣り糸をたらす時間を楽しむのもまた一興ですが、釣れた理由がわかれば、より効率よく計算して釣れます。計算するためには豊富な知識と経験・テクニックが必要で、魚類学や海洋学、気象学・地理学・地質学などの専門的な知識もおおいに役立ちます。本書では、釣りをもっと楽しむための理屈を、科学的な視点から解説します。

気象から地理・生態、さらに魚の気持ちまでバッチリわかる!
『釣りはこんなにサイエンス』
著者:高木道郎(たかぎ みちろう)
定価:1000円(税込み) 色数:オールカラー
ジャンル:科学 刊行:2010年12月 ISBN:978-4-7973-5977-0
<著者>
高木道郎(たかぎ みちろう)
1953年青森県生まれ。神奈川県在住。フリーランスのライターとして、数多くの雑誌や単行本の出版に携わる。傍ら、釣り具メーカーのアドバイザーをつとめ、釣り竿とカメラを手に北海道から沖縄、海外へも釣行。『防波堤釣り入門』『クロダイ・ウキ釣り入門』(池田書店)、『磯釣りをはじめよう』(山海堂)、『高木道郎のウキフカセ釣り入門』(主婦と生活社)、『釣りの結びがわかる本』(地球丸)、『ワンスモアビギン・クロダイフィッシング』(釣り東北)など、釣りに関する著書多数。経験に裏打ちされた、わかりやすいテクニック解説で定評がある。

<目次>
序章 理屈がわかれば釣りはもっと楽しい!
序章1 漁師や名人の不思議な先読み能力を科学する
序章2 釣り人しか思い描けないヒトとウオの未来
序章3 便利グッズが釣り人の本能や勘を鈍らせる
第1章 釣り人のための気象学
1-1 釣り人の海難事故はなぜ起こる?
1-2 天気図を読み解くための基礎知識
1-3 前線の位置と等圧線の開きぐあいに注目!
1-4 風の強さと方向を予測するテクニック
1-5 波高は風向きと釣行場所によって変わる
1-6 見えないウネリとオバケ波にご用心
1-7 荒れ後に魚の活性が高まるのはなぜ?
1-8 地上が春を迎えるころ、海中は厳寒期に突入する
1-9 ネットの気象情報をフル活用するテクニック
1-10 とりあえずでかけて経験値をアップする
column もしも海に転落したら命をつなぐ救命具
第2章 釣り人のための海洋物理学
2-1 海流のなかの島国~日本列島をめぐる海流
2-2 海流が発生するメカニズムを理解しよう
2-3 原動力はコリオリの力とエクマン螺旋
2-4 潮汐を引き起こす地球と月と太陽の関係
2-5 上げ下げ3分~7分がチャンスになるわけ
2-6 波の構造と性質、反射波のもつ危険性
2-7 黒潮の流路と渦と釣りブームの関係
2-8 本流、反転流、舞い込み潮、払いだし
2-9 潮目を探しだすコツと潮目攻略の秘訣
2-10 磯魚の活性を左右するサラシの謎
2-11 上り潮、下り潮、真潮、逆潮が意味するもの
2-12 赤潮、青潮の原因と釣りにもたらす影響
column 潮目は海からの贈り物
第3章 釣り人のための地理学&地質学
3-1 沿岸地形は地球が40億年かけてつくりあげた芸術作品
3-2 海底の地形と地質で集まる魚の顔ぶれが決まる
3-3 東京湾と大阪湾は理想的なエコトーンだった
3-4 海洋地形を表現するポイント用語を覚えよう
3-5 砂浜の地形特性とポイント探しの目印
3-6 磯の地形特性とポイント探しの目印
3-7 堤防の地形特性とポイント探しの目印
3-8 陸の地形から水深や海底の起伏を読み解く
3-9 海水と淡水が混じる汽水域は生命のゆりかご
3-10 潮間帯~沿岸部の生態系を支える陸と海の境界線
column 森の緑が海の碧を育む
第4章 釣り人のための魚類学
4-1 魚の各部名称と長さの測り方について
4-2 生息場所は体形とヒレの形などから推理できる
4-3 口や吻の構造とエサ、捕食スタイルの関係
4-4 思わぬエサで思わぬ魚が釣れてしまう理由
4-5 魚たちは水平移動と垂直移動を繰り返す
4-6 乗っ込みと落ち、渡りと居着きの特徴
4-7 視覚~目の構造、単眼視野と両眼視野、視軸について
4-8 色覚~人間は3色型色覚、魚類は4色型色覚
4-9 嗅覚と味覚~鼻で感じると匂い、口で感じると味
4-10 聴覚~水中では音が遠くまですばやく伝わっている
4-11 側線と鰾~魚の超能力をサポートする特殊アイテム
column 魚はどこまでハリスが見えている?
第5章 釣り人のためのテクニック理論
5-1 ポイントの定義~ヒットポイントにたどりつく手順
5-2 タナの定義~遊泳層と就餌層の違いを理解しよう
5-3 コマセの役割はポイントとタナを操作すること
5-4 条件反射を利用して魚の食い気を引きだす釣り
5-5 走性~刺激源に対する野性からの呼び声
5-6 時合の科学~魚が食い立つキッカケとはなんだろう
5-7 「感度」というあいまいな言葉を科学する
5-8 合わせ~適度な糸フケがハリの刺さりをサポート
5-9 やり取り~竿の剛性を引きだす縦と横の操作術
5-10 取り込み~抜き上げと玉網によるすくい取りのコツ
column 野締め~釣果をおいしくもち帰るためのコツ
第6章 釣り人のためのタックル理論
6-1 タックル~科学技術の粋を集めた現代の釣り具
6-2 ハリ~縄文時代から変わらない完璧な形と構造
6-3 竿~カーボンロッドが支えている現代の釣り
6-4 オモリ~沈め、投げ、誘い、張るための道具
6-5 ウキ~浮力、粘性抵抗、カルマンの渦が左右する性能
6-6 疑似餌~魚がルアーに飛びつく理由
6-7 釣り糸~より強く、より細く、多様化への道
6-8 仕掛け~観察、推理、計算、想像による究極の罠
6-9 結び~すべての結びは止め結びと8の字結びから
6-10 カタログからタックル情報を読み解くコツ
column ややこしい釣り具の号数表記を整理してみよう
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