小学校の社会科で使った地図帳、道路地図、カーナビの地図ソフト、パソコンやケータイの地図サイト--これまで一度も地図を手に取ったことがない人はおそらくいないでしょう。現代生活に密着する地図は、必要不可欠な存在です。でも、いつ、どこで、誰が、どうやって地図をつくっているのか知っていますか? そんな疑問を、地図づくり一筋47年の元国土地理院中部地方測量部長の著者がやさしく解説します!

なぜ昔の人は地球が楕円だとわかった? 航空写真だけで地図をつくれないワケは!?
『地図の科学』
著者:山岡光治(やまおか みつはる)
定価:1000円(税込み) 色数:オールカラー
ジャンル:地学 刊行:2010年10月 ISBN:978-4-7973-5873-5
<著者>
山岡光治(やまおか みつはる)
1945年、横須賀市生まれ。1963年、北海道立美唄工業高等学校を卒業し、国土地理院に入所。札幌、東京、つくば、富山、名古屋などの勤務を経て、2001年に退職。同年より地図会社勤務(北九州、東京)、2005年に退社。同年、「オフィス 地図豆」店主となる。現在は、茨城県牛久市在住。

<正誤情報>
初版第1刷正誤情報はこちら
<目次>
第1章 昔はどうやって地図をつくった?
1-1 「地図」ってなんだろう?
1-2 人はなぜ地図をつくるの?
権力者の支配ツールとなった地図
1-3 昔の世界図は亀と象だった?
1-4 昔の人はどうやって地球の大きさを求めた?
1-5 やっぱり地球は球体だ! 22
1-6 日本の地図づくりの秘密
1 最古の地図から「江戸切絵図」まで
条里
行基図
太閤検地
江戸時代の「国絵図」
国産、舶来の技術が入り乱れる
地図は江戸土産にもなった
2 「大日本沿海輿地全図」の地図づくり 38
伊能忠敬はどんな道具で測量したの?
伊能忠敬の測量テクニック
3 明治時代の地図づくり
地図は軍事的にも重要だった
Column 「鳥瞰図」は鳥から見た視点ではない!?
第2章 地図の種類はこんなにある!
2-1 頭の中の地図は自由自在に変形する!
2-2 どうして人は地図を必要とするの?
地図は昔の風景も教えてくれる
2-3 地図にはどんな種類がある?
1 縮尺による分類
2 利用目的による分類
3 そのほかの分類
2-4 主題図はテーマをわかりやすくした地図
1 土地条件図
2 都市圏活断層図
3 火山土地条件図と火山基本図
4 湖沼図
5 地籍図
6 都市計画図
2-5 日本は情報公開が進んでいるすばらしい国!
Column 山の高さは平均海面から、
海の深さは最低水面から測る
第3章 こんなことまで地図からわかる!
3-1 「地図を読む」ってなに?
3-2 地図からなにを、どう読むのか
1 砂州の風景
2 漁村の風景
3 旧街道の風景
3-3 地図から読みとれないものとは?
海岸線は岩場までいって調査する!
3-4 平面の地図から立体を読む
平面の中に立体を読む
等高線から立体を読む
山村の風景
砂丘の風景
カルデラの風景
3-5 等高線が読めるとなにがわかる?
昔の偉大な治水工事も地図から読み取れる
第4章 地球はどうやって測る?
4-1 地球の大きさと形を知る
1 地球の大きさを知るには?
経度や緯度ってなに?
緯度と経度を知るには?
昔は正確な経度を測りにくかった
2 地球の形を知る
測量結果を表す地球楕円体とは?
Column 権威の中心に本初子午線を置いた昔の日本人
4-2 地球に目盛りをつける!
1 星を眺めて、経緯度原点をつくる
人工衛星や電波星を使う
2 海を眺めて水準原点をつくる
3 「角」を測って日本中に三角点の網をつくる
涙ぐましい観測者の努力
測量には光を使う!
日本の三角点は10万8千点を超える!
「三角測量」からより正確な「三辺測量」へ
GPS測量~ふたたび天に向かって測る
単独測位
相対測位
観測者の負担が激減!
世界測地系への移行
すべての三角点のデータが変わった!
4 高さを測って日本中に水準点の網をつくる
水準測量でも必須の「あまりの観測」
水準測量技術はこれからどうなっていく?
GPS測量は高さを測るのが苦手?
5 海の向こうへどうつなげるか?
離れた場所も測れる「間接水準測量」
富士山と屋久島の宮之浦岳の高さは
正しく比較できる?
第5章 地図はどうやってつくる?
5-1 3次元の球体から2次元の地図へ
1 地形図に使われている投影法とは?
2 ユニバーサル横メルカトル図法とは?
UTM図法の地図は北のほうほど小さくなる!
5-2 写真測量による地図づくり
1 平板測量~原始的だが精度は高い
2 写真測量~「標定点」を測量して基準点を補う
3 写真を撮っただけでは地図にならない!?
Webの地図はなぜ高層ビルが傾いている?
4 三角点に白い目印「対空標識」をつける
写真に三角点標石を写すワザ
空中写真は超高性能カメラが不可欠
5 空中写真は雲ひとつない日に撮る
6 「空中三角測量」で写真上にも基準点をつくる
7 カメラの座標と傾きがわかる最新機材
8 空中写真を使ってステレオモデルをつくる(図化)
9 どうして立体に見えるのか?
10 見えない森林の下も想像して描く
11 「写真判読」という職人技と
「現地調査」の意義
写真の補足も現地調査の大事な役割
12 地図はかならず「地形図図式」に従う
13 地図データを編集する
デジタル時代の地図作成工程
14 地図の修正に終わりはない!
Column 測量も命がけ! 測量技術者は危険な場所にもでかける
第6章 最新の地図作成技術に迫る!
6-1 航空レーザ測量で"スッピン"の地図をつくる
6-2 人工衛星データで世界の地図をつくる!
6-3 超音波で「海底地形図」をつくる!
海図も世界標準に!
6-4 地図はIT社会を支える情報の基盤でもある
デジタル地図と統計データとの連携で用途が広がる
6-5 「電子国土基本図」と「電子国土」
ユニークな地図もある「電子国土ポータル」
6-6 日本の測量・地図技術は世界にはばたく!
<ページサンプル>






















































































































































































































































