ふだんなにげなく使っている地下鉄やトンネルがどのようにつくられているかご存じですか? 日本の国土は、山林が多く平野が少ないという特徴があります。そのため、日本は過密し続ける大都市の地下をじょうずに使っています。地下を開発する最新技術、なじみ深い地下鉄やトンネルから、めずらしい国内、海外の地下施設まで徹底解説します。

洪水時のあふれた水を取り込む地下トンネルとは? 地下鉄の上り線と下り線を同時につくる技術とは?
『みんなが知りたい地下の秘密』
著者:地下空間普及研究会(ちかくうかんふきゅうけんきゅうかい)
定価:1000円(税込み) 色数:オールカラー
ジャンル:工学 刊行:2010年4月 ISBN:978-4-7973-4974-0
<著者>
地下空間普及研究会(ちかくうかんふきゅうけんきゅうかい)
地下空間の利活用や有用性の普及をおもな研究テーマにしている専門家チーム。大学、民間企業各社のメンバーで構成されている。
● リーダー
大西有三(京都大学)
● メンバー
井田隆久(株式会社錢高組)
市原 茂(首都大学東京)
入江健二(東京地下鉄株式会社)
岡嶋正樹(パシフィックコンサルタンツ株式会社)
粕谷太郎(都市地下空間活用研究会)
岸田 潔(京都大学)
酒井喜市郎(鉄建建設株式会社)
清木隆文(宇都宮大学)
関 繭果(株式会社竹中土木)
西 淳二(NPO法人ジオテクチャーフォーラム)
西田幸夫(東京理科大学)
馬場康之(京都大学防災研究所)
堀内浩三郎(株式会社ロード・エンジニアリング)
村田哲哉(株式会社ドーコン)
森 康雄(株式会社熊谷組)
※五十音順

<目次>
第1章 昔から使われてきた地下の秘密
1-1 カッパドキアの地下都市は過酷な環境から生まれた
1-2 江戸時代の「穴蔵」は現代の「耐火金庫」だった
1-3 氷が夏でも溶けない天然の冷凍庫「氷室」
1-4 地下水路「琵琶湖疏水」は活気を失った京都を救った
1-5 「安治川トンネル」は 日本初の沈埋トンネル
1-6 世界初の地下鉄は約150年前に完成した
1-7 ロンドンの地下鉄は蒸気機関車が走ったことも!
1-8 日本初の地下鉄は「銀座線」だった
1-9 広さはなんと2万m2! 「大谷石地下採掘場跡」
1-10 廃線トンネルがワインセラーや遊歩道に生まれ変わる!
1-11 太平洋戦争時に使われた2つの地下壕の秘密
第2章 地下の基本と特徴を知る
2-1 地面~地下約3mを見てみよう─地下の区分け①
2-2 地下約3~10mを見てみよう─地下の区分け②
2-3 地下約10~40mを見てみよう─地下の区分け③
2-4 地下約40m以上を見てみよう─地下の区分け④
2-5 「大深度地下」を使えば、安く、早く工事が完成6
2-6 地下の2つの特長は「ぬれない」「温度一定」
2-7 地下空間は「人にやさしい」設備をつくることができる!
2-8 降った雨が地上にあふれる「内水氾濫」の危険性
2-9 地下空間は氾濫した水が集まりやすい特徴をもつ
2-10 洪水や地震で停電が発生しても地下利用者の安全を守る
2-11 地下空間は心理学や人間工学とも関係がある
COLUMN1 花の都、パリは地下空間が広がっている!?
第3章 地下を開発する最新技術の秘密
3-1 トンネルのつくり方には4つの方法がある
3-2 トンネルづくりの王道! 「シールド工法」の秘密
3-3 地下鉄の上り線と下り線を同時につくることもできる
3-4 「球体シールド工法」は掘り進む方向を変えられる
3-5 4本のシールドトンネルがからみ合った工事もある!
3-6 最新の「SENS工法」は2つの工法のいいとこどり!
3-7 シールドマシンをつなげる「地中ドッキング工法」
3-8 トンネルを掘ったときにでた土の処理方法
3-9 地下空間を分岐・合流させる未来の3つの技術
3-10 ニューマチックケーソン工法の弱点を解消する「無人化工法」
3-11 地下構造物には「土圧」「水圧」が影響する
3-12 大深度地下で土圧よりも水圧が危険な理由
3-13 地下構造物が地下水の流れをさえぎらないようにする技術
COLUMN2 意外に浅いところにあるエッフェル塔の基礎
第4章 身近な地下の意外な秘密
4-1 東京の地下を貫く首都高速道路中央環状新宿線
4-2 トンネルの安全設備は長さや交通量で変わる
4-3 密閉されたトンネル内の空気をきれいにする方法
4-4 副都心線に備えられた最新の安全設備
4-5 地下に巨大な書庫をもつ国立国会図書館の「東京本館」
4-6 「国立国際美術館」は完全地下型の美術館
4-7 違法駐輪を激減させた「地下機械式駐輪場」
4-8 都心環状線を地下化すれば「日本橋」に陽があたる!
4-9 将来は「送電線」が地中化される可能性も
COLUMN3 絶対に墜落しない!「地中飛行機構想」とは?
第5章 驚きの使われ方をする地下の秘密
5-1 地下の下に神殿がある? 「首都圏外郭放水路」
5-2 東京都民を水害から守る神田川・環状7号線地下調節池
5-3 地下に巨大な発電設備をもつ水力発電所
5-4 変電所がお寺や公園の地下にあることもある
5-5 地下を通して冷暖房する「地域熱供給」の仕組み
5-6 液化天然ガス(LNG)を地下に貯められる場所がある!
5-7 液化石油ガス(LPG)を地下に貯める施設の仕組み
5-8 岩盤内に液化天然ガスを貯められる可能性がある!
5-9 CO2を地下空間に閉じこめることもできる
5-10 宇宙素粒子を観測する施設「スーパーカミオカンデ」
5-11 「共同溝」は道路の下で生活を支える設備
5-12 高い空気清浄度と省エネを実現した地下工場
5-13 二重バリアで安全に廃棄物を処分
5-14 大型コンテナを大量に運べる「大深度地下物流トンネル」
COLUMN4 北米大陸を30分で横断する超高速列車「プラネットラン構想」とは?
第6章 海外で使われている地下の秘密
6-1 冷戦時につくられた核シェルター「グリーンブライア」
6-2 世界でもっとも深いとされる地下科学実験場「DUSEL」
6-3 ジュネーブの湖、レマン湖の底にある「モンブラン駐車場」
6-4 おいしいワインは地下で熟成される!
6-5 地下に太陽光を取り込んだフランスの画期的な建築物
6-6 北欧の国々が地下の利用を盛んに行うワケ
6-7 ストックホルムの地下鉄には世界一長い地下美術館がある
6-8 冷戦時は避難場所でもあったノルウェーの地下スポーツ施設
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