アレルギーには実にさまざまな原因と症状があります。食品から薬、金属、花粉、ペットの毛やフケ、昆虫、ハウスダストに至るまで、アレルゲンは私たちのすぐ身近にひそんでいて、つらいアレルギー症状を引き起こすタイミングをねらって、秒読みを開始しているかもしれません。本書では、アレルギーの基本的なしくみや、さまざまな原因と最新の治療法までを、幅広く紹介していきます。

アレルゲンは合体してパワーアップする? 食物アレルギーはなぜ子供に多い?
『アレルギーのふしぎ』
著者:永倉俊和(ながくら としかず)
定価:1000円(税込み) 色数:オールカラー
刊行:2010年3月 ISBN:978-4-7973-4728-9
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<著者>
永倉俊和(ながくら としかず)
1973年東京慈恵会医科大学医学部卒業。その後国立小児病院アレルギー科医員となる。ロンドン大学留学ののち、東京慈恵会医科大学小児科助手、国立小児医療研究センターアレルギー室長、韓国順天郷大学客員教授、東京慈恵会医科大学小児科講師、神奈川県立厚木病院小児科部長、東京慈恵会医科大学小児科助教授などを歴任し、1999年より用賀アレルギークリニック院長。 本アレルギー学会認定専門医、日本小児科学会認定専門医、アメリカアレルギー学会会員、英国アレルギー学会会員。おもな著書に『喘息のセルフケア』(創元社)、『アレルギー疾患イラストレーテッド』『アレルギーナビゲーター』『アトピー性皮膚炎のセルフケア』(メディカルレビュー社)、『赤ちゃんと子どものアトピー&アレルギーBOOK』『大人のアトピー、アレルギー&皮膚の悩み相談室』(主婦と生活社)などがある。

<目次>
第1章 現代アレルギー事情
アレルギーとはなんだろう
症状も原因も多種多様なアレルギーの原因
キーワードは免疫システム
春の到来を喜べない花粉症患者
アトピーってアレルギー?
ぜんそくは心理的な病気?
増え続けるアレルギー
アレルギーによる症状が多様なわけ
アレルギー体質は本当にある?
花粉症患者はどこまでも増え続ける?
花粉症には別の役割がある
古くて新しいアレルギー
第2章 免疫反応とアレルギーのしくみ
アレルギー=免疫反応?
免疫は黙々と働いている
免疫システムはがん細胞を攻撃している
免疫システムの主役は白血球
病原菌を食べるマクロファージ
好中球も細菌を食べる
がん細胞の天敵、ナチュラルキラー細胞
アレルギーにかかわる獲得免疫
B細胞の表面の抗体
抗体をどんどんつくるB細胞
T細胞の登場
抗体を助ける補体
B細胞は抗原を記憶する
T細胞はエリート教育を受ける?
命がけの試練にパスするT細胞はわずか3%
免疫システムの司令官
異常細胞を攻撃するキラーT細胞
抗体には種類がある
抗体の構造
免疫グロブリンEは異端者?
マスト細胞も主役
アレルギーには準備段階がある
アレルギーはこうして起こる
IgE抗体・マスト細胞・化学伝達物質が花粉症を引き起こす
アレルギー体質の人はIgE抗体がつくられやすい
化学伝達物質の役割
IgE抗体は好塩基球とも結合する
ヘルパーT細胞には2種類ある
Th2細胞の勢力が強いとアレルギー疾患になる
第3章 さまざまなアレルギー疾患
花粉症は季節アレルギー
花粉の正体とは?
スギ花粉が飛ぶ時期
猛暑の翌年は大量の花粉が飛ぶ
花粉症の特徴的な症状
花粉症の症状を軽くしたい
気管支ぜんそくは呼吸器を襲う
炎症が慢性化する
アトピー性と非アトピー性
アトピー性ぜんそくが起こるメカニズム
化学伝達物質で気管支が狭くなる
自律神経のバランスが崩れる
気管支の過敏性反応
チリダニが危ない
カビやペットもアレルゲン
おそろしいアナフィラキシー
アレルゲンが関与しない非アトピー性ぜんそく
小児ぜんそくは初期に適切な治療を
治療の3本柱
アトピー性皮膚炎の治療の歴史は浅い
皮膚の炎症が慢性化する
皮膚のバリア機能が低下する
アレルゲンの特定は難しい
アトピー性皮膚炎ではドライスキンによる悪循環が起きる
食物アレルギーの症状に注意
食物アレルゲンの特定は慎重に
血液検査で陽性でも症状がでない
じんましんにはアレルギー性とそうでないものがある
じんましんの原因は食物アレルゲンが多い
薬アレルギーはどんな薬でも起こる可能性がある
T細胞が反応するⅣ型アレルギー
金属アレルギーは思いもよらないところに現れる?
近年増えているペットアレルギー
ウサギアレルギーの原因は花粉の場合が多い?
第4章 アレルギー治療の最新事情
アレルギー治療の基本原則
チリダニを生活環境から減らす
ステロイドへの悪いイメージ
薬は使い方次第
ステロイドはこわくない!
発症のステップと治療薬
もっと上流でブロックするには?
新しい治療法
新薬の試験からわかること
人間には自然治癒力がある
アレルギーは治らないもの?
第5章 アレルギーについて考える
アレルギー科の医師は探偵
増えていくアレルゲン
花粉症の不思議
花粉症増加をもくろむ犯人は?
増加する食物アレルゲン
動物性脂肪の摂取量が増えた
オメガ3は炎症を抑える
リノール酸はアレルギー発症を促す
ストレスがナチュラルキラー細胞の力を弱める
アレルギーは予防できる?
アレルギーは完治できる?
到達目標を決める
アレルギー治療の探偵家業は続く
第6章 アレルギーQ&A
Q1 じんましんの原因にはどんなものがあるのですか?
Q2 寒冷じんましんや温熱じんましんはアレルギー反応ですか?
Q3 「じんましん」と「しっしん」は、どこが違うのですか?
Q4 小児ぜんそくは完全に治るものですか?
Q5 ぜんそく治療に吸入ステロイドがすすめられるのはなぜですか?
Q6 気管支ぜんそくの発作の原因には、どのようなものがありますか?
Q7 アスピリンぜんそくは、アレルギー反応で起きるのですか?
Q8 花粉症の根本的治療法はあるのですか?
Q9 今後、花粉症およびほかのアレルギー疾患の新しい治療が登場する可能性はあるのですか?
Q10 花粉症で全身症状(発熱、全身倦怠感など)がでることはあるのですか?
Q11 食物アレルギーにはどのような症状があるのですか?
Q12 アトピー性皮膚炎はすべて食べ物が原因で起こるのですか?
Q13 食物アレルギーはなぜ子供に多いのですか?
Q14 食物依存性運動誘発性アナフィラキシーとはどんな病気ですか?
Q15 口腔アレルギーとはなんですか?
Q16 はじめて内服した薬ではアレルギー反応が起きないというのは本当ですか?
Q17 薬物アレルギーに対する血液検査は、診断の参考にすぎないというのは本当ですか?
Q18 薬物アレルギーの診断の決め手はなんですか?
Q19 金属アレルギーで金属が接触していない箇所にも症状がでるのはなぜですか?
Q20 金属アレルギーの場合、血液検査ではなくパッチテストで診断するのはなぜですか?
Q21 ペットアレルギーのアレルゲンはなんですか?
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