DNAは私たち生物が生きていくために、子孫を残すために重要な物質であり、すべての生物の"はじまり"に深く深く関わっている。本書は、DNAの"はじまり"、そして生命の"はじまり"について、科学者たちがどう考えてきたか、考えているかを紹介しつつ、その化学的特徴や遺伝情報物質としての有用性などをストーリー形式でまとめたものである。その秘められた謎に、いざゆかん!!

遺伝子の本体DNAはどうつくられたか?構造、進化、複製から起源の謎をひも解く!
『DNA誕生の謎に迫る!』
著者:武村政春(たけむら まさはる)
定価:1000円(税込み) 色数:オールカラー
ジャンル:人体 刊行:2010年2月 ISBN:978-4-7973-4672-5
<著者>
武村政春(たけむら まさはる)
1969年、三重県津市生まれ。1998年、名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。名古屋大学助手、三重大学助手等を経て、現在東京理科大学准教授 (理学部第一部教養学科)。専門は生物学教育・分子生物学・生命科学。著書に『生命のセントラルドグマ』(講談社ブルーバックス)、『DNAの複製と変容』(新思索社)、『よくわかるDNAと分子生物学』(日本実業出版社)、『文科系のためのDNA入門』(ちくま新書)、『マンガでわかる生化学』『マンガでわかる分子生物学』(オーム社)、『人間のための一般生物学』(裳華房)など。子どものころから妖怪好きで、『ろくろ首考』(文芸社)、『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか』(新潮新書)、『一反木綿から始める生物学』(ソフトバンク新書)などの著書もある。
<目次>
第1章 DNAに秘められた生命のしくみ
ディー・エヌ・エー
遺伝子
遺伝子の本体・DNAの発見
DNAの構造
DNAは「ヌクレオチド」がたくさんつながってできている
DNAは簡単にコピーできるようになっている
第2章 材料をそろえるのは難しい
生物は自然に発生することはない
じゃぁ、世界最初の生物は?
原始の地球でなにが起こったか
宇宙からの贈り物
パンスペルミア説
DNAの材料は「パッチワーク」でできている
ミラーの実験では、アミノ酸がまずできた
ヌクレオチドも自然に合成できる?
第3章 RNAを中心とする世界が広がっていた原始地球
リボヌクレオチド
DNAの材料はRNAの材料からつくられる
RNAとはなにか
3種類のRNA
ナンでもこなすRNA
RNAワールド
リボヌクレオチドはどのようにつながり、RNAができたか
プレRNAワールド
RNAは酵素としてもはたらく
ヌクレオチドを重合させるRNA
自分でコピーをつくるRNAたち
「ごみ袋」と「がらくた」
第4章 酸素原子の消失と安定化
酸素原子(O)とリボヌクレオチド
スプライシング
スプライシングにおける2´-OHのはたらき
RNAは自己分解しやすい
中間的な段階
2´-OHの有無と核酸としての二本鎖DNAの意義
第5章 DNAの"開発"
チミンとウラシル
試行錯誤の末にできたDNA
ウラシルを使うDNA
3つのピリミジン塩基
シトシンの脱アミノ化とウラシル
チミンの"開発"
現在の「RNAワールド」
ウイルスとはなにか?
最初のDNAウイルス、現る!
DNAを"開発"したのは誰?
ウイルスによるDNAの開発
第6章 複製方法の進化と、その後の生物の運命
複製方法の進化
RNAポリメラーゼとDNAポリメラーゼ
アミノ酸とタンパク質
DNAポリメラーゼはRNAポリメラーゼの突然変異で生まれたのか?
祖先は同じ
プライマーゼがRNAポリメラーゼであるということ
DNAはかつては複製していなかった?
DNA複製は、あるとき、転写のしそこないから始まった?
ハイブリッド核酸仮説
RNAプライマー誕生の謎
安定性と「複製」の副作用
DNA複製は完璧ではない
DNAを自由に扱えることができる人間の未来
<ページサンプル>






















































































































































































































































