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知っておきたい
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Si新書『身近な雑草のふしぎ
森 昭彦 著 概要

山や林、野原、道端、そして家の庭でひっそりと、しかし美しく、しなやかに生きる多種多様な雑草たち。鮮やかな姿、凛とした生命力、めずらしい変異種・原種まで、超美麗なイラスト&写真とともに解説していきます。本書を読み終えたら、デジカメを片手に、雑草を見つけに行きたくなるはず。今日もきっと、新しい美の世界が生まれているでしょうから。

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野原の薬草・毒草から道草まで、魅力あふれる不思議な世界にようこそ
『身近な雑草のふしぎ』
著者:森 昭彦(もり あきひこ)
定価:1000円(税込み) 刊行:2009年5月 ISBN:978-4-7973-4986-3

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<著者プロフィール>
森 昭彦(もり あきひこ)
1969年生。サイエンス・ジャーナリスト。ガーデナー。自然写真家。おもに関東圏を活動拠点に植物と動物のユニークな相関性について実地調査・研究・執筆を手がける。著書にサイエンス・アイ新書『身近なムシのびっくり新常識100』がある。

<正誤情報>
初版第1刷&第2刷正誤情報はこちら

<目次>
プロローグ 雑草を学問する
 白い綿毛のふしぎな世界

第1章 ひどい名前のそのワケを
 全国行脚の陰嚢さま ~オオイヌノフグリ~
 究極の珍品「タマタマ」 ~イヌノフグリ~
 屋根より高いビンボー神 ~ビンボウグサ(ナズナ)~
 悪名たがわぬ最後っ屁 ~ヘクソカズラ~
 博士もお手あげ。畑の暴走族 ~ワルナスビ~
 だからバカなす ~イヌホオズキ~
 可憐なる尻裂きジャック ~ママコノシリヌグイ~
 ロリータ、はたまたバアさんか ~ハキダメギク~
 国家がはぐくむ危険な花園 ~オオキンケイギク~
 くしゃみ鼻みず、ムシのいどころ ~ブタクサ~
 外資系メガバンクの大戦略 ~オオブタクサ~
 山野にゆらめく「お雪の幻」 ~ハンゴンソウ~

第2章 雑草という名の薬草
 食べぬが仏、食べても仏 ~ニリンソウ~
 「婿だまし」の伝説 ~フキ(フキノトウ)~
 食い物の、恨み百まで ~オランダガラシ(クレソン)~
 逃亡するアキレウスの傷薬 ~セイヨウノコギリソウ(ヤロウ)~
 ヤブ医者を地獄送り ~ジゴクノカマノフタ(キランソウ)~
 日本の雑草はヨーロッパの人気者 ~ドクダミ~
 草の王様と高価な勲章の話 ~クサノオウ~
 それは食えるか食えないか ~ヘビイチゴ各種~
 草むらの小さなランナー ~カキドオシ~
 毒を吐く建築アーティスト ~タカトウダイ~
 お庭の星の王子さま ~ハコベ~
 幸せいっぱい夢いっぱい ~カタバミとアカカタバミ~
 わんさか増えるよちびローズ ~ムラサキカタバミとイモカタバミ~
 遊女と一茶、江戸の夜はかく更けゆきて ~ナルコユリ~
 愛の花園はカビとともにありぬ ~クサフジ~
 おいしい栄養吸引機 ~スベリヒユ~
 日陰の貴公子 ~ギボウシ~
 万葉の麗人はじゃじゃ馬娘 ~ヒルガオ~
 仔ウサギの足跡 ~チドメグサ~
 事を急いては仕損じる ~ヤブガラシ~
 カカトとヒザと関節炎 ~イノコヅチ~
 荒地にそびえるパリのエス・プリ ~ビロードモウズイカ(ムレイン)~
 やさしく香るちんちろ毛~ハマスゲ~
 天才詐欺師アマロスエリン~センブリ~
 海の女神はどんぶらこっと~ヒガンバナ~
 かわいい顔して医者泣かせ~ゲンノショウコ~
 荒地を飾る小さな太陽~キクイモ~
 血の気のない蒼き花園~トリカブト~
 清純なる皇女の天蓋~センニンソウ~
 摩天楼の吸血ラーメン~アメリカネナシカズラ~
 ぶらりと揺れる精力いも~ガガイモ~

第3章 四季折々の美術品
 里山の名脇役 ~ムラサキハナナ(ショカツサイ)~
 せっかちな春の妖精 ~セツブンソウ~
 黄金色した春の使者 ~フクジュソウ~
 雑木林が育む花束 ~シュンラン~
 ちび助たちの幽玄なる舞い ~チゴユリ~
 キツネのおんぼろ唐傘 ~ヤブレガサ~
 そそり立つマムシの軍団 ~マムシグサ~
 妖しい魅力と罠と狩人の話 ~クマガイソウ~
 薄暗闇に住まう小さな賢人 ~ユキノシタ~
 なくて七癖 ~スミレ(ニホンスミレ)~
 日本原産のスウィートバイオレット ~ニオイタチツボスミレ~
 日本一の微笑みの向こうに ~サクラスミレ~
 タネが鳴きますきっちょんちょん ~ツボスミレ(ニョイスミレ)~
 狂ラン時代の鬼ごっこ ~エビネ~
 アスファルトだってなんのその ~シャガ~
 祝福の、鐘が鳴りますキンコン圏 ~ネジバナ~
 昭和の雑草は21世紀の希少種 ~ミミナグサ~
 鎮座ましますピンクの仏像 ~ホトケノザ~
 森の木陰の月光菩薩 ~ギンリョウソウ~
 山道の紅い灯台 ~ベニバナイチヤクソウ~
 梅雨を彩る小さな釣り鐘 ~ホタルブクロ~
 ガマンできないの、お願い、触らないで ~キツリフネ~
 日常と幽界のはざまにありて ~ミソハギ~
 デビルの吐息は甘いマスカット ~クズ~
 赤毛のアンとギルバートの胃痛の話 ~ウマノアシガタ~
 甘い香りのぽんぽん草 ~ヒメクグ~
 由緒正しき日本のサルビア ~キバナアキギリ~
 あなたの愛、伝えませう ~ナンバンギセル~
 小道をゆく、風のささやき ~カゼクサ~
 若返りの仙薬で日の丸を描いた件 ~ミツバアケビ~
 秋の夜風で今宵も一献 ~ススキ~
 あなたは採るか、捕られるか ~サルトリイバラ~

第4章 蹴られても、踏みにじられてもひと花咲かすよ
 大自然に帰れた才媛 ~レンゲソウ(ゲンゲ)~
 荒地と果樹園の総合商社 ~カラスノエンドウ~
 ヘソクリ1つも楽じゃない ~カラスビシャク~
 都会の風情は田舎のため息 ~スギナ(ツクシ)~
 草むらのゲリラ ~タネツケバナ~
 あなたの鉢植え、開拓しませう ~ジシバリ~
 冬鳥と雑草の「春の祭典」 ~スズメノテッポウ~
 おもち帰りは大歓迎 ~イラクサ~
 もうどうにも止まらない ~ヒメムカシヨモギ~
 女たちの夕化粧 ~アカバナユウゲショウ~
 由緒ある草むらのミカン ~コミカン~
 またの名を「小僧殺し」 ~メヒシバ~
 ネコジャラシ四題 ~エノコログサ(ネコジャラシ)各種~
 遭難を救った大名行列 ~オオバコ~
 競争は苦手。果報は寝て待つ ~コニシキソウ~
 マニック・マンデー(それはゆううつな月曜の朝) ~ノブドウ~
 カワイイも、のど元すぎれば ~スズメウリ~
 あなたそれ、買うですか!? ~タケニグサ~
 幸せは、3年目の旅にありて高砂のォ ~タカサゴユリ~
 赤だけが消えゆく珍変動 ~シロザ・アカザ~
 勝手にグランドカバー ~チヂミザサ~
 進化する防災対策 ~ウシノヒタイ(ミゾソバ)~
 怪物のデベソ、しめて2万個なり ~アレチウリ~
 嗚呼、憧れのふじ色はいずこにありて ~ツユクサ~
 さすらいのベドウィン ~ベニバナボロギク~
 あなたの根性を試したい ~チカラシバ~
 ヨブが流した涙 ~ジュズダマ~
 いまだ見果てぬ道端の美学 ~キツネノマゴ~

<ページサンプル>
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コメント (2)

益田賢治:

hatsuyukiokoshi様

いつもサイエンス・アイ新書をご愛顧いただき、ありがとうございます。
またこのたびは、『身近な雑草のふしぎ』に関しまして、貴重なご意見・ご指摘をたまわり、重ねてお礼申し上げます。
この投稿に関しまして、著者の方に確かに伝えましたことをお伝えいたします。
著者とともにコメントを吟味し、重版で対応できる箇所は対応していきたいと思いますので、
今後ともどうぞサイエンス・アイ新書をよろしくお願いいたします。

hatsuyukiokoshi:

面白い企画だと思いますが、以下ご確認下さい。
1)page 18 quercitrinの構造式で水酸基がひとつ抜けています。
2)page 19 plantagosideの構造で破線が付いている部分は二重結合でなく短結合。また、グルコースの末端がCH3となっていますが、これはCH2。
3)page 60 クサノオウのアルカロイドにヘリドニンとありますが、これはchelidononeならば、ケリドニンとするのが一般的では。
4)page 66 ウルシもナツトウダイと同じ仲間とありますが、植物学的にはウルシはウルシ科では。
5)page76 通称VA菌とありますが、このような場合はVesicular Arbuscularをスペルアウトして使った方か良いのでは。
6)page 90 ビロウドモウズイカに魚毒成分であるロテノンが含まれているという記載があります。ロテノンは基本的にマメ科のあるグループのみに含まれています。Wikipediaにもビロウドモウズイカに含まれるとありますが、このオリジナルな研究はかなり古いもので信頼性に欠ける気がします。個人的な見解ですが、ビロウドモウズイカにロテノンは含まれていないと思います。
7)page アマロスエリンは天才詐欺師との表題ですが、健胃効果はともかく他の薬理効果を持っていると思います。この表題には少し疑問です。
8)page 124 マムシグサ(テンナンショウ類)は「日本植物界の秘境」とありますが、最近の研究ではかなりまとまった見解が出ています。
9)page 158 細かいことかもしれませんが、クズの根を輪切りにしたものは「葛根」であって漢方薬の「葛根湯」ではありません。
10)page 232 キツネノマゴ科で日本にはこの植物しかないと記載がありますが、実際はオキナワスズムシソウ、セイタカスズムシソウ、オハグロソウ、リュウキュウアイなどがあります。
11)page 223 アレチウリは北海道にも繁殖していると思います。

最後にページ38のオオキンケイギクの項でこれが特定外来生物に指定されたことを少し茶化した記載があります。確かにヌートリアを始め、人間の都合で導入して後で規制するというのはおかしな話ですが、オオキンケイギクについてはまったく意味のないことではない気がします。セイタカアワダチソウに代表されるように、キク科の植物にはアレロパシー(他感作用)を持つものが多く、セイタカアワダチソウの場合は、根から他の植物の発芽を抑制する物質を分泌します。その結果、セイタカアワダチソウが侵入した生態系が攪乱されてしまいます。オオキンケイギクが大群落を作るのもそのような作用があるからかも知れません。オオキンケイギクの群落は美しいですが、生物多様性が議論される中、この点は考えるべきだと思います。
長々とすいませんでした。

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