物質の究極の姿として、「アトム」が考えられたのは紀元前のこと。それから2500年かけて、私たちは原子の姿を原子模型の形でイメージできるようになった。中心に陽子と中性子からなる原子核があり、その周囲には飛び飛びの軌道上に陽子と同数の電子がある。だが、そこにたどりつくまでの探求の旅は、はてしなく、人間味あふれ、そして驚きに満ちたものだった。

人はいかにしてアトムにたどりついたか
『原子(アトム)への不思議な旅』
著者:三田誠広(みた まさひろ)
定価:1,000円(税込み) 刊行:2009年2月 ISBN:978-4-7973-4714-2
<著者プロフィール>
三田誠広(みた まさひろ)
1948年、大阪生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、1977年に『僕って何』(河出書房新社)で芥川賞を受賞。日本文藝家協会副理事長。代表作は『いちご同盟』(河出書房新社)、『空海』(作品社)など多数あり、理科系の本としても『アインシュタインの謎を解く』(ネスコ)、『天才科学者たちの奇跡』(PHP研究所)、『ダ・ヴィンチの謎、ニュートンの奇跡』(祥伝社)などがある。
<目次>
第1章 この本はミステリーである
万物のもとは水なのか?
万物は4元素で構成されているのか?
原子論のサバイバル
第2章 話はピサの大聖堂から始まる
揺れるシャンデリアの謎
重力に秘められた神秘の扉
質量のもとはアトムである?
第3章 錬金術から科学へ
人間は電気の力で動いている?
幻の元素フロギストン
固定空気と脱フロギストン空気
第4章 断頭台の露と消えた化学者
近代化学の父ラボアジエの不幸
幻の物質カロリック
水というものの不思議
第5章 ドルトンの原子論
気体は粒子でできている?
いよいよドルトン登場
まちがいだらけの原子量
第6章 電気の世紀が始まる
アボガドロの解答とは?
カエルの脚から電気?
ボルタの電池が革命を起こす?
第7章 自然の秘密を明かす周期表
不活性気体の原子模型
最外殻電子がすべてを決める
国際会議の片隅で
第8章 ついに電子が登場する
電波は電子ではない?
イオンってなに?
陰極線の秘密
第9章 原子の正体とはなにか?
危険な放射線
ラザフォードの原子模型
中性子がすべてを解決する
第10章 量子力学の登場
アインシュタインの登場
電子は粒子か波動か
不確定性という迷宮
第11章 パウリの魅力的なアイデア
量子が見せる影絵の世界
なぜ電子に指定席があるのか
パウリの排他律
第12章 湯川秀樹の仮説
原子は永遠の存在ではない
原子核はなぜ崩壊しないか
真実の「万物の元」を求めて
終章 新たなミステリーが始まる
宇宙の始まりの大爆発
アトムはいかにして生まれたか
長い旅の終わりに
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