人工衛星の軌道上から目視できる人工物は万里の長城だといわれますが、すでに人類は800mを超える超超高層ビルを建造するまでになっています。わが国初の超高層ビルである霞ヶ関ビルから40年、世界一の最長橋、明石海峡大橋から10年が経過するいま、国内外の巨大高層建築に投入された技術を振り返り、さまざまなエピソードとともに、人類が工夫・改良してきた歴史の謎をひもといてみましょう。

古代から現代まで技術の粋を集めた建造物のおもしろさ
『巨大高層建築の謎』
著者:高橋俊介(たかはし しゅんすけ)
定価:1,000円(税込み) 刊行:2008年10月 ISBN:978-4-7973-4591-9
<著者プロフィール>
高橋俊介(たかはし しゅんすけ)
1952年、高知市生まれ。1976年東京大学工学部建築学科卒。コロンビア大学、ハーバード大学で建築およびアーバンデザインの修士号取得。天王洲シーフォートスクエアなど巨大プロジェクトに多く参画。海外業務も多く、ベトナムの開発プロジェクトは15年におよぶ。また超高層ビルや商業施設の設計監理の現場知識に基づくプロジェクト・マネジメント能力と英語力を買われて、マンダリン東京、ペニンシュラ東京のプロジェクト・マネジャーを務めた。テンフェイ総合計画代表。アーバンデザイナーで一級建築士。趣味は飛行機。
<目次>
第1章 日本の超高層ビルの歴史と技術
霞ヶ関ビルがすべてを変えた
建物の高さの基準は安全の基準だった
超高層ビルの構造について
超高層ビルの構造その1 鉄骨造
超高層ビルの構造その2 鉄筋コンクリート造
超高層ビルの構造その3 複合体や新工法
巨大高層建築の構造を知るための基礎知識その1 材料
巨大高層建築の構造を知るための基礎知識その2 知っていそうで知らないこと
超高層ビルの設備
速さを競う超高速エレベーター
エレベーターの過去と未来
エレベーターにまつわる話
第2章 超高層ビルを支える技術、守る技術
巨大建造物を支えるための技術
建物を地震から守る その1 地震対策が確立するまでの歴史
建物を地震から守る その2 耐震、制震、免震
超高層を風から守る その1 風力による震動を抑える
超高層を風から守る その2 建物への風圧を抑える
雷から守るための技術
建物を火災から守る
建物を航空機から守る
第3章 摩天楼の歴史と技術
超高層ビルの時代の黎明期
エンパイヤステートビルと飛行船
エンパイヤステートビルは電波タワーになった
第4章 古代の巨大高層建築
コロッセウムに隠された技術
世界の七不思議に挙げられた灯台
太陽の運行を取り入れた古代建造物
第5章 巨大高層建築のいろいろ
空の輸送技術の進歩に寄与した建造物
巨大航空機を作るための建造物
巨大建築の屋根
超高層タワーの世界
東京タワーとは種類が違うエッフェル塔
東京タワーは電波塔
東京スカイツリー
知られていないタワー
世界最長の橋 明石海峡大橋の特徴
長くて巨大なつり橋の起源
巨大ブリッジを風から守る
夢の巨大高層建築計画
成功した都市計画 その1 バッテリー・パーク・シティー
成功した都市計画 その2 天王洲アイル
建築をめぐる意外な関係
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