今回は、あえて間違った用語で検索することで、検索の対象を広げ、有益な情報をゲットするテクニックについて解説しよう。たとえば「シミュレーション」と「シュミレーション」では、どちらが正しいかおわかりだろうか。意外と間違えたほうを覚え、日常会話やウェブ、ブログで使っている人は多い。だからこそ、このテクニックが役に立つのだ。
「シミュレーション」と「シュミレーション」のように、一方が正しく、もう一方が間違っている場合でも、どちらもよく使われている用語は多い。ときには、このような間違いをあえて利用して、検索範囲を広げることがたいせつだ。
「シミュレーション」と「シュミレーション」をそれぞれフレーズ検索してみると、「シミュレーション」は14,100,000件だが、「シミュレーション」でも3,260,000件の登録がある。シミュレーションのほうが正しいのでヒット件数は圧倒的に多いが、シュミレーションも無視できない数字だ。同様に「コミュニケーション」では393,000,000件だが、「コミニュケーション」でも742,000件のヒット件数がある。
同音異義語も紛らわしい。たとえば「かんしょう」という用語には、干渉、鑑賞、観賞、観照、緩衝、癇症などの意味がある。すべてを試していてはキリがないが、観賞(見て楽しむこと)と鑑賞(芸術作品を理解し味わうこと)のように、間違えやすいものはチェックする価値があるだろう。
間違いではないが、漢字表記の揺れが問題になる場合もある。たとえば「沈殿」と「沈澱」の違いがわかるだろうか? どちらも意味は同じで表記が異なる同義語である。ただし沈澱は常用漢字外の「澱」が含まれているため、活字などで見る機会は減っている。Googleで検索すると「沈殿」が2,070,000件なのに対し、「沈澱」は688,000件と少ない。そのほか似たような例には、「生態系」と「生体系」、「超電導」と「超伝導」などがある。このような漢字表記の違いは、ゆらき検索でも吸収できないため注意が必要だ。

WikipediaからGoogle、NASAなど海外科学系サイトまで
『理工系のネット検索術100』
共著:田中拓也(たなかたくや)、芦刈いづみ(あしかりいづみ)、飯富崇生(いいとみたかゆき)
定価:945円(税込み) ISBN 978-4-7973-3957-4
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