ケータイや液晶テレビの画面には、すでに透明金属が使われている。ガラスやセメントと同じ絶縁体がどうして電気を通すようになるのか? 現代のナノテクノロジーによって不可能を可能にした透明金属は、21世紀のキーマテリアルになる。日本が誇る「材料科学」の最新研究を圧倒的なライブ感で解説する。

不可能に挑むナノテクノロジーの錬金術
『透明金属が拓く驚異の世界』
共著:細野秀雄(ほそのひでお)・神谷利夫(かみやとしお)
定価:945円(税込み) 刊行:2007年11月 ISBN 4-7973-3732-X
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<著者プロフィール>
細野秀雄(ほそのひでお)
1953年埼玉県生まれ。1982年東京都立大学(現首都大学東京)大学院工学研究科博士課程終了。工学博士。名古屋工業大学工学部助手・助教授、バンダービルト大学博士研究員、国立分子科学研究所助教授、東京工業大学助教授などを経て、1999年同学教授(応用セラミックス研究所教授)、2004年より同学フロンティア創造共同研究センター教授。現在に至る。専門は無機材料科学(特に新材料探索)。科学技術振興機構ERATO「細野透明電子活性プロジェクト」総括責任者、文部科学省21世紀COE「産業化を目指したナノ材料開拓と人材育成」拠点リーダーを歴任。著書に『Nanomaterials』(Elsevier、2006)など。
神谷利夫(かみやとしお)
1967年神奈川県生まれ。東京工業大学大学院修士課程中退。同工学部無機材料工学科助手、同大学院物質科学創造専攻助手、同応用セラミック研究所助手、英国ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所客員研究員、東京工業大学応用セラミックス研究所講師を経て、2002年度から同助教授。工学博士。専門は半導体デバイス、計算材料学。
<担当編集者からのメッセージ>
本書のタイトルにある「透明金属」とは、「透明酸化物半導体」のことを指します。これは、鉱物を酸化させることで電気を通したり通さなかったりする半導体の振る舞いをする物質が生まれ、それをミクロの世界で実現すると、光はほぼ透過してしまうために透明に見えるというものです。具体的にいってしまえば、どこにでもある石灰とアルミナ(セメントの材料ですね)から、透明な電極を作ってしまう技術だと考えていいでしょう。
そんな技術がなにに役立つかと思うかもしれませんが、ケータイや液晶テレビなどの表示装置(ディスプレイ)にはなくてはならないものです。液晶の画面をイメージすると、透明でかつ電気を通す必要性が理解できると思います。ケータイはいまでもたくさん使われているから、どこに問題があるのかと思われるかもしれません。ところが、現在使われている透明電極の素材には、インジウムのような希少な金属が使われており、今後も安定して供給が続くとはいえません。これから家庭のテレビがすべて液晶などの薄型テレビに置き換えられることは明白ですから、レアメタルに頼らなくても製造できる技術が必要です。
本書は、現代の最先端科学である透明金属の理解をテーマに、その基礎となる導電性の仕組み、透明に見えることの意味、そして透明金属を作りだすナノテクノロジーの錬金術の全貌を、実験室にいるようなドキュメンタリータッチで紹介しています。日本の科学者のリアルな研究スタイルを肌で感じていただける本だと思います。
<目次>
第1章 プロローグ 材料研究が持つ可能性
第2章 透明金属の用途
第3章 透明金属ってどういうこと? 金属と絶縁体の違いはなに?
第4章 電気を流すもの、流さないもの
第5章 色と電気伝導度の関係
第6章 新しい透明金属と応用
第7章 ガラスが高性能の透明トランジスタに変身
第8章 セメントを透明な半導体に、さらに金属に返信させる
第9章 エピローグ 材料科学への誘い
付録 物理定数とその意味
重要な用語集
便利な公式集
小さい数を表す単位
周期表






































































































































































コメント (2)
目次のページ数が間違っておりました。お詫びして訂正させていただきます。正しいページ数は、以下をご覧ください。今後は、こうしたミスを繰り返さないよう、注意してまいりたいと思っております。
http://www.sbcr.jp/books/errata/art.asp?newsid=1956
投稿者: 中右文徳 | 2007年4月18日 18:10
日時: 2007年4月18日 18:10
目次のページ数表示と中身が全くあっていない。必要な所だけ読みたい人には不親切。
投稿者: うえけん | 2007年4月17日 19:15
日時: 2007年4月17日 19:15